2024年12月3日午後10時27分、テレビ画面に現れた尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領（当時）は非常戒厳を宣布した。誰もが「フェイクニュース」と思った瞬間だった。しかしその衝撃的な夜から丸1年が経過した今、韓国の政治状況はどうなっているのか。

韓国の尹錫悦（ユン・ソンニョル）前大統領の戒厳令宣布から1年を迎えた3日、李在明（イ・ジェミョン）大統領は国民に向けた談話を発表した。 　李氏は「憲政秩序と民主主義を守り抜いたことを記念し、より強固な民主主義を誓うきっかけにする」と述べ、12月3日を「国民主権の日」と定める方針を示した。

韓国の尹錫悦（ユンソンニョル）前大統領が非常戒厳を出してから１年となった３日、李在明（イジェミョン）大統領が国民向けに特別声明を発表した。李氏は国民が民主主義の危機を平和的な方法で克服したと指摘し、「高い主権意識と民主主義の驚くべき回復力を世界に知らしめた」と称賛した。その一方で、非常戒厳に加担し…