九州大学などは寄生アリの一種が特殊な方法で寄生先の女王アリを排除することを発見した。女王アリに液体をかけることで、その子にあたる働きアリに外敵と認識させて攻撃を促していた。米科学誌「カレント・バイオロジー」に論文を掲載した。寄生アリは他の種類のアリの ...
オーストリア科学技術研究所などは、感染症にかかったアリのさなぎが自分から進んで犠牲になり、巣を守る仕組みを解明した。さなぎが発する匂いが変化し、それを感知した仲間の働きアリが駆除して病気のまん延を防いでいた。研究チームは巣のために自分を犠牲にする利他 ...
寝不足で働き続けるショートスリーパーと、たっぷり睡眠をとるロングスリーパー。この違いは、人間だけでなくアリの社会にも存在していた。人間そっくりに寝て、そして子育てをするアリたちの生態を通して、「正しい睡眠のあり方」を探る。※本稿は、岡山理科大学理学部 ...
このシグナリングは、一種の利他的行為であり、病気のさなぎがコロニー全体の利益のために自らを犠牲にする。この行動は、個体内の免疫システムの働きに類似しており、コロニー内のアリが集合体の利益のために超個体として機能する実態を示している。
昆虫写真集『 蟻客 アリと共に生きる虫たち 』が11月19日に発売された。「蟻客(ぎきゃく)」と呼ばれる、さまざまな方法でアリを騙し、アリの巣に紛れ込み、アリと共生・寄生する生き物たちを、世界中にわたってまとめたかつてない1冊。
母親を守り、巣を維持し、幼虫を育てる働きアリたちが、ある瞬間、突如として実母である女王に襲いかかり、引き裂き、ついには殺してしまう。そんな凄惨(せいさん)な「母殺し」が、寄生性アリ2種による巧妙な操作によって引き起こされ、コロニーの乗っ取りにつながっ ...
(CNN) 寄生アリが「化学兵器」を使って異なる種のアリの巣を乗っ取り、働きアリをだまして残虐な実母殺しをさせている――。そんな生態を解明した研究が、このほど学術誌に発表された。